表題のとおりの図を以下の通り作成した。Dvorak 配列の日本語入力用拡張配列同士の関係は実線で結び、それ以外は点線で結んだ。それぞれの入力方式間の関係は、公開されている(または公開されていた)各仕様から私が推測したものである。図は、クリックすれば、拡大される。
この図から何が分かるだろうか。まず、ACTがさまざまな入力方式に影響を与えているということだろう。それから、Dvorak配列の派生同士での改良が進められてきたことも注目されよう。
もっとも、この図だけでは読み取れないことがいくつかある。第一は、各入力方式間にどのような影響が作用しているか、ということである。いわば質の問題である。第二は、何かしらの入力方式の影響の強弱だ。こちらは量の問題といえよう。
以上のことをまとめてみよう。上記の図から分かることは、各入力配列間の作用に関わる情報は詳しくは分からないものの、主としてDvorak配列の派生同士で改良が進められてきた、ということだろう。
ここでY拡張Dvorakローマ字かな変換ルールについて触れておこう。これは、Dvorak Advent Calendar : ATND 用にここ数日投稿し続けているテーマ「Dvorak配列を使用してキーボード入力を快適にする」では取り上げない入力方式だ。なぜかというと、説明が煩雑になるからである。この入力方式の作者の見解は、以下のエントリーを通読することで、把握できるだろう。
- 2007-12-07
- おれなり。: blog : 飛鳥練習中
- 2007-12-20
- おれなり。: blog : 1音節1打鍵
- 2007-12-28
- おれなり。: blog : 親指シフトって
- 2007-12-29
- おれなり。: blog : ACTもどうも・・・
- 2007-12-30
- おれなり。: blog : 音読み拡張
- 2008-01-12
- おれなり。: blog : Dvorak ローマ字
- 2008-02-08
- おれなり。: blog : 自作キーボード配列の操作法
- 2008-02-17
- おれなり。: blog : ローマ字変換ルールと不良セクタ
独自に拡張入力方式を作成してみたい方にとっては、上記の試行錯誤の過程が参考になると思われる。
参考
今回掲載した図の dot ファイルは以下の通りである。
digraph geta { graph [fortsize = 13, fontname = APJapanesefont, label = Dvorak配列の日本語入力用拡張配列]; node [fontsize = 13, fontname = APJapanesefont, ]; m_type [label = M式, ]; sky [label = SKY配列, ]; nicola [label = NICOLA配列, ]; azik [label = AZIK, ]; act [label = ACT, ]; act09 [label = ACT09, ]; dvorakjp_beta [label = DvorakJP β, ]; dvorakjp_latest [label = DvorakJP 正式版, ]; sousei [label = 蒼星, ]; act_m1 [label = ACT配列(M1版), ]; jlod [label = JLOD配列, ]; dvoraky [label = DvorakY, ]; y_dvorak [label = Y拡張Dvorakローマ字かな変換ルール, ]; m_type -> azik [style = dotted, ]; m_type -> sousei [style = dotted, ]; sky -> azik [style = dotted, ]; sky -> dvorakjp_beta [style = dotted, ]; nicola -> sousei [style = dotted, ]; azik -> act [style = dotted, ]; azik -> dvorakjp_beta [style = dotted, ]; act -> act09; dvorakjp_beta -> dvorakjp_latest; act -> sousei -> jlod; act -> act_m1 -> jlod; act -> y_dvorak; dvorakjp_latest -> y_dvorak; }