表題の通りだ*1。設定ファイル中の該当箇所を以下に掲載する。この設定をかいつまんで解説しよう。まず、左手中段中指と右手中段中指を同時に打鍵することで「の」を出力するよう設定した。その後、同一の同時打鍵で「な」を出力するよう設定してしまった。これにより、「の」を出力する設定が「な」を出力する設定に上書きされてしまったわけだ。
/* [D] */ -20[ | | | | |[|]|(|)| | | | | | | | | |よ|に|る|ま|ぇ| |゜| | | | | |み|お|の|ょ|っ| | | | | | | |ぬ|ゆ|む|わ|ぉ| | ] /* [K] */ -25[ ?|/| |「|」| | | | | | | | | ぁ|え|り|ゃ|れ| | | | | | | | を|あ|な|ゅ|も| | | | | | | | ぅ|ー|ろ|や|ぃ| | | | | | | ]
解決策は、異なる打鍵で「な」と「の」を出力するよう設定しなおすことだ。以下のサイトでは、「な」よりも「の」の方が出現頻度が高いというデータを提示している。これを参考にして、打鍵しやすい方法で「の」を出力する一方で、やや打鍵しにくいであろう方法で「の」を出力しようか。たとえば、左手中段中指と右手中段中指を同時に打鍵することで「の」を出力する一方、同じ手の人差し指と中指を使用して同時に打鍵して「な」を出力する。このように変更すれば、「な」も「の」も出力できるようになるのだ*2。
- Wisteria - キーボードを最適に - かな出現頻度調査
- 文字や文字の連なりの出現頻度調査結果
- 文字頻度表
- Weblog 61℃: 10万字サンプルにおける文字の出現頻度。
- ローマ字入力でもなく、かな入力でもなく : 100万字日本語かなn-gramデータ
本日公開する版の DvorakJ に、修正した「NICOLA配列(中指、中指)」を収録しよう。
*1:この症状に関し先日指摘を受けた。Twitter / ウズメ: @blechmusik NICOLA(中指、中指)で ...
*2:ただし、2-gram を参照すればこの設定の欠点が見えてくる。「なか」や「かな」といった、それなりに出現頻度が高い文字列を入力しにくくなるのだ。