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blechmusikの日記

キー・カスタマイズ・ソフトウェア "DvorakJ" の覚え書きをはじめとして様々なことを書いています。

フィリップ・スパークの演奏会に行ってきた

 先日、知人からの誘いを受けて、「シエナ・ウインド・オーケストラ&尚美ウインドオーケストラ コラボレーションコンサート 2015」 を聴いた。1 階席の中央で演奏を堪能することができ、有意義なひとときを過ごした。スパークのブラスバンド曲を初めて聴いてから 10 年以上が経つのだが、実はスパーク出演の演奏会に接したのは生まれて初めてのことだったので、大いに勉強することができた。

 演奏会は 3 部に分かれている。第 1 部ではスパークが尚美ウインドオーケストラを指揮して、「メリーゴーランド」と「ハーレクイン」を演奏した。第 2 部はスパークが「オリエント急行」を課題曲として取り上げ、尚美ウインドオーケストラを指導するという、スパークによるクリニックの技法が披露された。第 3 部はシエナ・ウインド・オーケストラとスパークが「ダンス・ムーヴメント」を演奏した。
 ここでは第 2 部と第 3 部について簡単に覚え書きを残しておきたい。まず第 3 部については、全体の音量とティンパニの音量のバランスが悪く、ティンパニがあまりにも目立ちすぎていたと私は考えた。もっとも、そうしたバランスの不均衡が存在していたように私には聞こえたのであるが、私から見て一つ前の席に座っていた高校生?の集団数名は「ダンス・ムーヴメント」のあの 4 楽章を終始心地よさそうに眠りながら聴いていたので、私の勘違いだったのだろうか……
 第 2 部で注目すべきことは、スパークが「オリエント急行」の演奏を短時間で向上させるためのノウハウが公開されたことだ。「オリエント急行」の演奏において各パートに急行列車のどのような場面を表してほしいのかを、作曲者であるスパーク自身が解説しただけではなく、演奏上特に注意すべき点が数カ所端的に指摘されたのである。今回の演奏会が CD として販売されるのかどうかは全く知らないのだが、今回の演奏会の音源をもしも CD として収録するならば、この第 2 部を全編ノーカットで収録してほしいものだ(随時行われた通訳も書き起こすことが望ましい)。そうすることで、演奏をする生徒のみならず生徒を指導する人も、短時間でのトレーニングの仕方を学ぶことができると思う。
 なお、今回の演奏会を聴くことができた人に対しては(または、第 2 部が CD 化されるならば CD を聴いた人に対しては)、もしもスパークがあと 1 時間長く「オリエント急行」のクリニックを行うことができたならば、スパークはどの点をどのように修正しただろうか、と尋ねてみれば、興味深い答えが返ってくるかもしれない。