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blechmusikの日記

キー・カスタマイズ・ソフトウェア "DvorakJ" の覚え書きをはじめとして様々なことを書いています。

brasscast.com で配布されていた音源ファイルに一切アクセスできなくなった

非常に残念なことである。brasscast.comの役目はこれで終わってしまったのだろうか。
brasscast.comの番組は私人によってこれまで精力的に制作され、公開当初から無料で公開されてきた。番組の構成はというと、世界中の様々なバンドのメンバーや関係者がバンドの来歴を数分間にわたり紹介し、その紹介の前後でバンドの演奏を数曲分聴かせるというものだった。過去の配信分にはいつでもアクセスでき、必要に応じてダウンロードできたのである(mp3形式)。
吹奏楽やブラスバンドの番組で、brasscast.com に匹敵するほど、異なるバンドの音源を無料で提供しているサービスはあるだろうか。私は知らない*12002年3月にグライムソープの音源を放送して幕を閉じたNHK-FMの番組「ブラスのひびき」がそれに近かったかもしれないが、これはラジオであって、聞き逃してしまうとどうしようもない。ブラスバンドの音源を無料で今後入手しようとするならば、youtube 等でバンドや曲名を検索することになるのだろう。
brasscast.com で配布されていた音源ファイルはmp3形式で合計6GB強に及ぶが、いつか再配布してほしいものだ(音源の質が向上されればさらにうれしいが……)。
ここで思い出話を一つしておこう。brasscast.comに出会わなければ、ファンファーレバンド"Fanfareorkest Brass-aux-Saxes"による"Between the two Rivers -Variations on “Ein’ Feste Burg”"の見事な演奏を知ることは出来なかっただろう(2006-01-01配信分)。ファンファーレバンドらしい調和した音といわゆる鋭い音がこの曲の随所で効果的に使い分けられ、聴き手を魅了している。ただ、まとまりが無い箇所が部分的にあるため、最初から最後まで完璧な演奏とはいえないが。そうはいうものの、この音源で披露されている表現力は、吹奏楽とブラスバンドそれぞれによる同曲の既存の演奏を考えると、同曲に関する限り今後10年間は横に並ぶものがないと感じた。このような演奏を聴く機会を提供してくれた brasscast.com に感謝している。

追記: 吹奏楽とファンファーレバンドが同じ曲を演奏している動画をそれぞれ列挙しておこう。違いが分かるだろうか?

*1:ただし無料で限定に提供しているサービスならある。NML ナクソス・ミュージック・ライブラリー - 全曲無料試聴できるクラシック音楽配信だ。ブラックダイクによるWilby のブラスバンド作品の演奏やCandosからリリースされたグライムソープの演奏など、素晴らしい演奏を多数配信している。