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blechmusikの日記

キー・カスタマイズ・ソフトウェア "DvorakJ" の覚え書きをはじめとして様々なことを書いています。

黒塗り下駄配列 2010-11-27 版

黒塗り下駄配列

以前の版との相違点

以前の版については、黒塗り下駄配列 2010-10-10 版 - blechmusik2の日記を参照。
今回の改訂では以下のように変更した

  • 文字やキーの割り当てをいくつか定義しないことにした(すなわち、ユーザーが自由に定義できる領域を拡張した)
  • 黒塗り下駄配列用の問題集を公開した

黒塗り下駄配列の特徴5点

  1. 文字のキー同士を同時に打鍵する*1
  2. 濁音を清音と同一のキーで出力する
  3. 中段を多用する*2
  4. 頻出の文字だけではなく、文字のつながりを考慮している*3
  5. 交互の打鍵をできるだけ実現している*4

黒塗り下駄配列を実装しているソフトウェア

基礎編

単打
5 4 3 2 1 1 2 3 4 5 6
   
 
     
中段人差し指(2)と逆側の手を使用する同時打鍵
5 4 3 2 1 1 2 3 4 5
                   
               
                   
中段中指(3)と逆側の手を使用する同時打鍵
5 4 3 2 1 1 2 3 4 5
 
 
   
中段薬指(4)と逆側の手を使用する同時打鍵
5 4 3 2 1 1 2 3 4 5
   
 
     
右手小指(6)と、左手を使用する同時打鍵
5 4 3 2 1
     
   
     
片手のみで行う、同じ段の同時打鍵
3--2   2--3  
DF JK

数字編

上段中指(3)と上段薬指(4)と逆の手の中段のキーを打鍵すれば、数字を出力できる。

外来語編

内閣告示の「外来語の表記」の第二表に掲載されている文字を一回の同時打鍵で出力する*5

中段の人差し指(1)と逆側の手を使用する同時打鍵
5 4 3 2 1 1 2 3 4 5
      ウェ ウォ ドゥ トゥ      
        ウィ        
ヴォ ヴェ ヴィ ヴァ ヴュ グァ クァ クィ クェ クォ
中段の人差し指(2)と逆側の手を使用する同時打鍵
5 4 3 2 1 1 2 3 4 5
      チェ ヂェ ジェ シェ      
      ティ ディ      
フォ フェ フィ ファ テュ デュ ツァ ツィ ツェ ツォ
上段の人差し指(2)と逆側の手を使用する同時打鍵
5 4 3 2 1 1 2 3 4 5
      イェ フュ        
                   
                   

拗音編

JLOD配列の「頻出拗音の省略打ち」と「拗音+ク・ツの省略打ち」、黒塗り桐下駄配列 2010-02-20 版の拗音拡張キーを参考にした*6

中段の小指(5)と逆側の手を使用する同時打鍵
5 4 3 2 1 1 2 3 4 5
にゅ     にょう ぴゅ みゅ りゅう     りゅ
    にゅう ぴょう みょう りょう     りょく
にょ ぴょ   にゃ ぴゃ みゃ りゃ   みょ りょ
上段の中指(3)と薬指(4)と逆側の手を使用する同時打鍵

原則として、中指を使用するときには清音を、薬指を使用するときには濁音を出力する。

5 4 3 2 1 1 2 3 4 5
きゅ   きゅう ひゅ ちゅ しゅ しょく   しゅう
きょ     きょう ひょう ちょう しょ     しょう
きゃく ひょ きょく きゃ ひゃ ちゃ しゃ ちゅう   ちょ
5 4 3 2 1 1 2 3 4 5
ぎゅ   ぎゅう びゅ ぢゅ じゅ   じゅう
ぎょ     ぎょう びょう ぢょ じょう     じょ
ぎゃく びょ   ぎゃ びゃ ぢゃ じゃ   ちゃく ちょく

特殊キー編

片手のみで行う、異なる段の同時打鍵
5--3   5--2   2--5   3--5  
AE S-BS AR C-BS ;U C-Enter ;I S-Enter
下段薬指(4)と逆側の手を使用する同時打鍵
5 4 3 2 1 1 2 3 4 5
                   
                   
        HOME Page Down Page Up END
下段中指(3)と逆側の手を使用する同時打鍵
5 4 3 2 1 1 2 3 4 5
                   
                   
        S-LEFT S-DOWN S-UP S-RIGHT
下段人差し指(2)と逆側の手を使用する同時打鍵
5 4 3 2 1 1 2 3 4 5
                   
                   
        LEFT DOWN UP RIGHT
下段人差し指(1)と逆側の手を使用する同時打鍵
5 4 3 2 1 1 2 3 4 5
                   
                   
        C-LEFT C-DOWN C-UP C-RIGHT


以下の設定表の表記について説明しよう。「{}」で括ったキー名とその後に続く数字は、キーを数字分押すことを意味する。たとえば、{Enter 5}であれば、 Enter を 5 回押す。また、これらの同時打鍵では、中段ではなく上段を使用すると、中段の設定に加えて Shift を出力する。

BS と Enter 版
5 4 3 2 1 1 2 3 4 5
{Enter 5} {Enter 4} {Enter 3} {Enter 2} {Enter 1} {BS 1} {BS 2} {BS 3} {BS 4} {BS 5}
                   
               
                   
左カーソルキー版
5 4 3 2 1 1 2 3 4 5
{Left 5} {Left 4} {Left 3} {Left 2} {Left 1} C-{Left 1} C-{Left 2} C-{Left 3} C-{Left 4} C-{Left 5}
                   
               
                   
下カーソルキー版
5 4 3 2 1 1 2 3 4 5
{Down 5} {Down 4} {Down 3} {Down 2} {Down 1} C-{Down 1} C-{Down 2} C-{Down 3} C-{Down 4} C-{Down 5}
                   
               
                   
上カーソルキー版
5 4 3 2 1 1 2 3 4 5
{Up 5} {Up 4} {Up 3} {Up 2} {Up 1} C-{Up 1} C-{Up 2} C-{Up 3} C-{Up 4} C-{Up 5}
                   
               
                   
右カーソルキー版
5 4 3 2 1 1 2 3 4 5
{Right 5} {Right 4} {Right 3} {Right 2} {Right 1} C-{Right 1} C-{Right 2} C-{Right 3} C-{Right 4} C-{Right 5}
                   
               
                   

記号編

片手のみで行う、同じ段の同時打鍵
5--4   4--3   3--2   2--1   1--2   2--3   3--4   4--5  
QW WE ER RT £ YU UI IO OP
AS SD …… DF   FG HJ JK   KL l;
ZX XC _ CV VB NM M, ,. ./
5--3   5--2   2--5   3--5  
QE ―― QR [] UP {} IP <>
AD AF 「」 J; () K;
ZC ZV M/ ,/
片手のみで行う、異なる段の同時打鍵
5--2   4--2   3--2   2--3   2--4   2--5  
QF WF EF IJ OJ PJ ´
AV   SV   DV KM LM   ;m  

ファンクション・キー

下段人差し指(1)と逆側の手を使用する同時打鍵
5 4 3 2 1 1 2 3 4 5 6 7
C-F1 C-F2 C-F3 C-F4 C-F5 C-F6 C-F7 C-F8 C-F9 C-F10 C-F11 C-F12
                       
                       
                 
下段人差し指(2)と逆側の手を使用する同時打鍵
5 4 3 2 1 1 2 3 4 5 6 7
F1 F2 F3 F4 F5 F6 F7 F8 F9 F10 F11 F12
                       
                       
                 
下段中指(3)と逆側の手を使用する同時打鍵
5 4 3 2 1 1 2 3 4 5 6 7
S-F1 S-F2 S-F3 S-F4 S-F5 S-F6 S-F7 S-F8 S-F9 S-F10 S-F11 S-F12
                       
                       
                 
下段薬指(4)と逆側の手を使用する同時打鍵
5 4 3 2 1 1 2 3 4 5 6 7
A-F1 A-F2 A-F3 A-F4 A-F5 A-F6 A-F7 A-F8 A-F9 A-F10 A-F11 A-F12
                       
                       
                 

キーを三つ同時に打鍵する設定編

「文字+ん」

「文字+ん」を出力するには、「中段中指(3)と逆側の手を使用する同時打鍵」と、「中段薬指(4)と逆側の手を使用する同時打鍵」における、中段のそのキーと同じ手の人差し指のキーを同時に打鍵する。

「文字+つ」

「文字+つ」を出力するには、「中段中指(3)と逆側の手を使用する同時打鍵」では上段中指(3)と中段人差し指(2)を、「中段薬指(4)と逆側の手を使用する同時打鍵」は、上段中指(3)と中段薬指(4)を組み合わせて同時にキーを打鍵する。単打で出力する文字については、上段中指(3)と中段小指(5)を組み合わせて同時にキーを打鍵する。

「文字+っ」

「文字+っ」を出力するには、「中段中指(3)と逆側の手を使用する同時打鍵」と、「中段薬指(4)と逆側の手を使用する同時打鍵」における、中段のそのキーと同じ手の下段人差し指のキー(2)を同時に打鍵する。単打で出力する文字については、下段人差し指のキー(2)と中段小指(5)を組み合わせて同時にキーを打鍵する。

「数字」

「中段人差し指(2)と上段薬指(4)と、逆側の中段を使用する同時打鍵」で、最上段の数字キーを打鍵したことにする。たとえば、数字の 1 を出力するには、A J O のキー三つを同時に打鍵する。同様に、8 を出力するには、W F K を同時に打鍵すればよい。

「入力しにくい文字列」

「中段中指(3)と中段小指(5)と、逆の手のを使用する同時打鍵」で、あまり入力しやすくはない文字列を出力できる。設定は以下の通りだ。

5 4 3 2 1 1 2 3 4 5
おお させ この べき ある すが ついて り、
なら たち から は、 われ きに を、 い、 だ。 とり
らな せて まで ひろ ける その や、 れる

練習用問題集

NinjaT 用問題集として、黒塗り下駄配列の練習用教材を作成した。

導入方法は以下の通りである。

  1. NinjaTをNinjaTの詳細情報 : Vector ソフトを探す!から入手し、展開する
  2. NinjaT_drills_black-lacquered_clogs.zipをダウンロードし、展開する
  3. 後者のファイルやフォルダ一式を、前者の「問題」フォルダ内にすべて移動する

実際に練習を開始するには、次のように操作すればよい。

  1. NinjaT.exe を実行する
  2. 画面に現れる入力画面上で右クリックし、「問題を選ぶ」を選択する
  3. 任意の問題を選択する

注意すべきなのは、@で出力する「っ」の練習用問題が収録されていないことである。単打のみで「っ」を出力するには、@Mを打鍵する、と覚えておくこと。「っ」を出力する直前や直後のキーストロークに応じて、@Mのどちらのキーを使用するか即座に判断できるようになればよいだろう。
長音記号「ー」を出力する問題も収録されていない。「っ」の出力方法よりも、「ー」の出力方法の方が多い。場合によって打鍵するキーを変更出来れば、快適に入力できるだろう。

補足

  1. Back SpaceEnterの配置を検討してみてはどうだろうか。私は、前者を Caps Lockで、後者を ;で出力するよう設定している。
  2. 直接入力と日本語入力を切り替える設定も見直したらいかがだろう。私は、無変換で直接入力に切り替え、変換で日本語入力に切り替えることにしている。
  3. DvorakJ に収録している「黒塗り下駄配列」の設定ファイルには、上記の仕様に独自の設定を加えている。

*1:この配列は、同時打鍵の配列である下駄配列塗り下駄配列の派生である。

*2:キーボード配列の評価の考慮要素 - blechmusik2の日記参照。

*3:ローマ字入力でもなく、かな入力でもなく : 100万字日本語かなn-gramデータの 1-gram.txt, 2-gram.txt, 3-gram.txt, 4-gram.txt, 5-gram.txt すべてを参考にした。

*4:キーボード配列の評価の考慮要素 - blechmusik2の日記参照。

*5:< http://www.bunka.go.jp/kokugo/main.asp?fl=list&id=1000003933&clc=1000000068 >参照。

*6:高速タイピング JLOD配列 (Japanese Layout on Dvorak)