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blechmusikの日記

キー・カスタマイズ・ソフトウェア "DvorakJ" の覚え書きをはじめとして様々なことを書いています。

「中国による日本との小競り合い: 終わりだが事態を乗り越えていない」

The Economist

何か違和感のある記事だと思った。それは、「わが国国民への影響や、今後の日中関係を考慮した」*1という那覇地検の言をそのまま引用していないからだろう*2。これは、記事中からリンクが張られていないが、共同通信の英文記事に起因するものだと思われる*3。この配信記事では、那覇地検が何をどのような順序で述べたかが曖昧になっているのだ。The Economist は、この配信記事に依拠した結果、地検の言をそれほど重視しなかったように思われる。
ところで、実際のところ、この事件はどのようにして解決されたのだろう。尖閣諸島中国漁船体当たり事件の早過ぎる幕引き : 週刊オブイェクトで説明されている状況を踏まえて少々穿った見解を取ってみよう。実は、日本(and/or 米国)ではなく、中国側の方が折れたということではないだろうか。ただし、ここでいう中国とは、尖閣沖衝突事件の背景にポスト胡錦濤時代の権力闘争があるのでは: 極東ブログに記述されている利害関係者のうちの一方かもしれない。この点につき、今回の件と中国の政治状況とを密接に関連させた解説記事を読んでみたい。


ここからは一般論を述べることにしよう。検察が政治(より大まかに言えばヤクザといった権力も含むだろう*4)からの圧力に屈しない司法制度の設計を推し進めよう、ということは議論されないのだろうか。また、政治上の有力者(そして権力者)が、一般人と比較して、訴追手続上異なる扱いを受けるならば、一般国民は司法制度をどのように理解すべきなのだろうか。このようなことを今回の事件を題材として語ることは難しいだろうが、考えてみる価値はあるだろう。