blechmusikの日記

キー・カスタマイズ・ソフトウェア "DvorakJ" の覚え書きをはじめとして様々なことを書いています。

黒塗り桐下駄配列 2010-05-17 版

お知らせ

黒塗り桐下駄配列 2010-05-23 版 - blechmusik2の日記を公開した。
以下の説明は旧版のものである。

以前の版との相違点

以前の版については黒塗り桐下駄配列 2010-02-20 版 - blechmusik2の日記を参照。
今回の改訂では、「かん」「きん」「くん」「けん」「こん」のような一文字+「ん」を、中段のキーを同時に打鍵しても出力できるようにした

黒塗り桐下駄配列の概要

  1. 文字キーを二つ同時に打鍵する*1
  2. 子音キーと母音キーを原則として同時に打鍵する(たとえば、カ行のキーとオ段のキーを同時に打鍵して「こ」を出力する)
  3. ただし、ヤ行と各行のあ段については、単打のみで出力する(たとえば、単打で「よ」や「だ」を出力する)
  4. 中段を多用する*2
  5. 文字の頻度順のみならず、文字のつながりをも考慮して設定している*3
  6. 母音連続拡張を採用している(たとえば、ガ行のキーと"-ou"のキーを同時に打鍵して「ごう(gou)」を出力する)
  7. 拗音拡張を採用している(たとえば、サ行のキーと"-you"のキーを同時に打鍵して「しょう(syou)」を出力する)
  8. 撥音拡張を採用している(たとえば、パ行のキーと"-unn"のキーを同時に打鍵して「ぷん(punn)」を出力する)
  9. 一度の同時打鍵で特定の文字と記号を出力する
    • 内閣告示「外来語の表記」第一表と第二表の文字すべて*4
    • 括弧開きと括弧閉じ「」、長音記号二つ――三点リーダー二つ……など
    • 接続表現
  10. 複数の入力法で特定の文字と記号を出力できる
    • 「を」と「ん」、捨てがな「っ」はそれぞれ2種類
    • 句点と読点はそれぞれ3種類
    • 長音記号は5種類

黒塗り桐下駄配列を実装しているソフトウェア

基礎編

単打
5 4 3 2 1 1 2 3 4 5 6
マ行 ワ行 ダ行 ガ行
ラ行 カ行 タ行 ナ行 サ行  
ハ行 ザ行 パ行 バ行
〜行
各行のア段の文字を出力する。ただし、ワ行については、「わ」ではなく「を」を出力する。
「き」を出力する
「く」を出力する
「を」を出力する
◇と□
捨てかな「っ」を出力する
読点を出力する
長音記号を出力する
「から」を出力する
▼と◆
「ん」を出力する
句点を出力する
子音キー + 母音キー、子音キー + 拗音拡張キー

「ナ行」で拗音拡張キーを使用すると、「にょう」ではなく「にゅう」を出力する。

右手\左手 単打
ア行(右手を使用せず)  
カ行 きゃ きゅ きょ きょう
ガ行 ぎゃ ぎゅ ぎょ ぎょう
サ行 しゃ しゅ しょ しょう
ザ行 じゃ じゅ じょ じょう
タ行 ちゃ ちゅ ちょ ちょう
ダ行 ぢゃ ぢゅ ぢょ ぢょう
ナ行 にゃ にゅ にょ にゅう
ハ行 ひゃ ひゅ ひょ ひょう
バ行 びゃ びゅ びょ びょう
パ行 ぴゃ ぴゅ ぴょ ぴょう
マ行 みゃ みゅ みょ みょう
ラ行 りゃ りゅ りょ りょう
子音キー + 撥音拡張キー
右手\左手 ☆ / [A][G] ◇ / [D][A] ○ / [D][F] □ / [S][F] ◎ / [A][F]
カ行 かん きん くん けん こん
ガ行 がん ぎん ぐん げん ごん
サ行 さん しん すん せん そん
ザ行 ざん じん ずん ぜん ぞん
タ行 たん ちん つん てん とん
ダ行 だん ぢん づん でん どん
ナ行 なん にん ぬん ねん のん
ハ行 はん ひん ふん へん ほん
バ行 ばん びん ぶん べん ぼん
パ行 ぱん ぴん ぷん ぺん ぽん
マ行 まん みん むん めん もん
ラ行 らん りん るん れん ろん
子音キー + 母音連続拡張キー
右手\左手
カ行 こう けい
ガ行 ごう げい
サ行 そう せい
ザ行 ぞう ぜい
タ行 とう てい
ダ行 どう でい
ナ行 のう ねい
ハ行 ほう へい
バ行 ぼう べい
パ行 ぽう ぺい
マ行 もう めい
ラ行 ろう れい
右手の上段中指 (3) と逆側の手を使用する同時打鍵
5 4 3 2 1
        ので
 
         
片手のみで行う、異なる段の同時打鍵
5--4   5--3   5--2   2--5   3--5   4--5  
ZS ZD ZF /J /K /L
5--2   4--2   2--4   2--5  
AV SV LM ;M
2--1   1--2  
RG UH
FB JN
片手のみで行う、同じ段の同時打鍵
3--2   2--3  
DF JK

数字編

単打
5 4 3 2 1 1 2 3 4 5
                   
                   
                   

外来語編

内閣告示の「外来語の表記」に規定されている文字すべてを一回の同時打鍵で出力する*5

右手の上段人差し指 (1) と逆側の手を使用する同時打鍵
5 4 3 2 1
        チュー
ツォ ツェ ツィ トゥ ツァ
        チャー
右手の上段小指 (6) と逆側の手を使用する同時打鍵
5 4 3 2 1
チェ シェ ティ テュ イェ
クォ クェ クィ ドゥ クァ
ヂェ ジェ ディ デュ グァ
右手の下段人差し指 (1) と逆側の手を使用する同時打鍵
5 4 3 2 1
ウォ ウェ ウィ ヴュ ニュー
フォ フェ フィ フュ ファ
ヴォ ヴェ ヴィ ヴァ

特殊キー編

単打
5 4 3 2 1 1 2 3 4 5 6 7 8
                    C-v ESC Del
                      C-c  
                    ENTER C-x  
                       

右手の上段中指 (3) と逆側の手を使用する同時打鍵

5 4 3 2 1
 
        DEL
S- S- S- S- ESC

右手の上段人差し指 (1) と逆側の手を使用する同時打鍵

5 4 3 2 1
HOME PgUp PgDn End  
         
C- C- C- C-  
片手のみで行う、異なる段の同時打鍵
5--3   5--2   2--5   3--5  
AE S-BS AR C-BS ;U C-Enter ;I S-Enter

以下の設定表の表記について説明しよう。「{}」で括ったキー名とその後に続く数字は、キーを数字分押すことを意味する。たとえば、{Enter 5}であれば、 Enter を 5 回押す。また、これらの同時打鍵では、中段ではなく上段を使用すると、中段の設定に加えて Shift を出力する。

BS と Enter 版
5 4 3 2 1 1 2 3 4 5
{Enter 5} {Enter 4} {Enter 3} {Enter 2} {Enter 1} {BS 1} {BS 2} {BS 3} {BS 4} {BS 5}
                   
               
                   
左カーソルキー版
5 4 3 2 1 1 2 3 4 5
{Left 5} {Left 4} {Left 3} {Left 2} {Left 1} C-{Left 1} C-{Left 2} C-{Left 3} C-{Left 4} C-{Left 5}
                   
               
                   
下カーソルキー版
5 4 3 2 1 1 2 3 4 5
{Down 5} {Down 4} {Down 3} {Down 2} {Down 1} C-{Down 1} C-{Down 2} C-{Down 3} C-{Down 4} C-{Down 5}
                   
               
                   
上カーソルキー版
5 4 3 2 1 1 2 3 4 5
{Up 5} {Up 4} {Up 3} {Up 2} {Up 1} C-{Up 1} C-{Up 2} C-{Up 3} C-{Up 4} C-{Up 5}
                   
               
                   
右カーソルキー版
5 4 3 2 1 1 2 3 4 5
{Right 5} {Right 4} {Right 3} {Right 2} {Right 1} C-{Right 1} C-{Right 2} C-{Right 3} C-{Right 4} C-{Right 5}
                   
               
                   

記号編

片手のみで行う、同じ段の同時打鍵
5--4   4--3   3--2   2--1   1--2   2--3   3--4   4--5  
QW WE ER RT £ YU UI IO OP
AS SD …… DF   FG HJ JK   KL l;
ZX XC _ CV VB NM M, ,. ./
5--3   5--2   2--5   3--5  
QE ―― QR [] UP {} IP <>
AD AF 「」 J; () K;
ZC ZV M/ ,/
片手のみで行う、異なる段の同時打鍵
5--2   4--2   3--2   2--3   2--4   2--5  
QF WF EF IJ OJ PJ ´
AV   SV   DV KM LM   ;m  

接続表現編

石黒圭『文章は接続詞で決まる』(2008)*6と日本語記述文法研究会『現代日本語文法 7 談話・待遇表現』(2009)*7を参考にした。以下では、前者の書籍中の小見出しとページ番号を適宜記す。

中段の右手小指(6)と逆側の手を使用する同時打鍵

「第七章 文末の接続詞」の設定である。

5 4 3 2 1 1 2 3 4 5 6
んだ。 んです。 のだ。 のです。 のである。            
わけだ。 わけである。 ということだ。 ということである。 ことになる。          
からだ。 からである。 ためだ。 ためである。 のだろうか。          
カテゴリー 該当ページ
gray 疑問の文末接続詞 161
red 「のだ」系 164
navy 「わけだ」系 168
brown 「からだ」系 170
下段の右手小指(6)と逆側の手を使用する同時打鍵

「第六章 展開の接続詞」の設定である。

5 4 3 2 1 1 2 3 4 5 6
こうして、 かくして、 では、 さて、 それはそうと、            
このように、 かように、 それでは、 ところで、 それはさておき、            
以上、 結局、 それゆえに、 それにしても、 それはともかく、          
カテゴリー 該当ページ
gray 「さて」系 141
red 「では」系 143
navy 「このように」系 146
中段の右手小指(7)と逆側の手を使用する同時打鍵
5 4 3 2 1 1 2 3 4 5 6 7
ばかりでない。 にとどまらない。 にかぎらない。 だけではない。 のではない。              
と言える。 と判断される。 と考えられる。 と思われる。 のではないか。            
なければならない。 てはならない。 べきである。 必要がある。 のではないだろうか。              
カテゴリー 該当ページ
gray 「のではない」系 157
red 「だけではない」系 158
navy 「と思われる」系 173
green 「のではないか」系 174
brown 「必要がある」系 176

ファンクション・キー

下段人差し指(1)と逆側の手を使用する同時打鍵
5 4 3 2 1 1 2 3 4 5 6 7
C-F1 C-F2 C-F3 C-F4 C-F5 C-F6 C-F7 C-F8 C-F9 C-F10 C-F11 C-F12
                       
                       
                 
下段人差し指(2)と逆側の手を使用する同時打鍵
5 4 3 2 1 1 2 3 4 5 6 7
F1 F2 F3 F4 F5 F6 F7 F8 F9 F10 F11 F12
                       
                       
                 
下段中指(3)と逆側の手を使用する同時打鍵
5 4 3 2 1 1 2 3 4 5 6 7
S-F1 S-F2 S-F3 S-F4 S-F5 S-F6 S-F7 S-F8 S-F9 S-F10 S-F11 S-F12
                       
                       
                 
下段薬指(4)と逆側の手を使用する同時打鍵
5 4 3 2 1 1 2 3 4 5 6 7
A-F1 A-F2 A-F3 A-F4 A-F5 A-F6 A-F7 A-F8 A-F9 A-F10 A-F11 A-F12
                       
                       
                 
上段小指(7)を使用する同時打鍵
5 4 3 2 1 1 2 3 4 5 6 7
S-C-1 S-C-2 S-C-3 S-C-4 S-C-5 S-C-6 S-C-7 S-C-8 S-C-9 S-C-0 S-C--  S-C-\
S-C-q S-C-w S-C-e S-C-r S-C-t S-C-y S-C-u S-C-i S-C-o S-C-p S-C-@
S-C-a S-C-s S-C-d S-C-f S-C-g S-C-h S-C-j S-C-k S-C-l S-C-; S-C-: S-C- ]
S-C-z S-C-x S-C-c S-C-v S-C-b S-C-n S-C-m S-C-, S-C-. S-C-/ S-C-\

*1:この配列は黒塗り下駄配列の派生である。

*2:"キーボード配列の評価の考慮要素 - blechmusik2の日記" < http://d.hatena.ne.jp/blechmusik2/20090401/1238513115 >参照。

*3:"ローマ字入力でもなく、かな入力でもなく : 100万字日本語かなn-gramデータ" < http://kouy.exblog.jp/9731073/ >の 1-gram.txt, 2-gram.txt, 3-gram.txt, 4-gram.txt を参考にした。

*4:< http://www.bunka.go.jp/kokugo/main.asp?fl=list&id=1000003933&clc=1000000068 >参照。

*5:< http://www.bunka.go.jp/kokugo/main.asp?fl=list&id=1000003933&clc=1000000068 >参照。

*6:[asin:433403473X:detail]

*7:[asin:4874244459:detail]