blechmusikの日記

キー・カスタマイズ・ソフトウェア "DvorakJ" の覚え書きをはじめとして様々なことを書いています。

同時に打鍵する配列において使用可能なキー数を無制限とした

従来、DvorakJ の実装上、同時に打鍵する配列では、文字キーか否かにかかわらず、最大でキー二つしか設定できなかった。
本日公開した DvorakJ 最新版では、同時に打鍵する配列で使用出来るキーの制限を撤回した。文字キー同士を同時に打鍵する配列である黒塗り下駄配列を例として説明しよう。[S] と [L] を同時に打鍵して「だ」を出力してきたところ、[S] と [L] に加えて [J] を同時に打鍵すれば「だん」を出力できるようにした。以下に掲載する表は、黒塗り下駄配列で、 [S]、[F]、[J]、[L] を組み合わせて使用する設定の一例である。たったキー四つでも、このように多種多様な文字列を出力するよう設定できるのだ。

左手 右手 出力する文字(文字列)
[S]
[S] [L]
[S] [J][L] だん
[J]
[S] [J]
[S][F] [J] じん

設定方法は、順に打鍵する配列と同様のものである。つまり、組み合わせるキーとして設定したものと表中のキーを同時に打鍵する。順に打鍵する配列との違いは、打鍵する順番が考慮されるかどうかだ。これについては説明するまでもないだろう。順に打鍵する配列ではキーを打鍵した順序を考慮するのに対し、同時に打鍵する配列ではキーをどの順序で打鍵したかを問題としない。とはいうものの、同時に打鍵する配列の処理上、キーがどの順序で打鍵されたかを一応保持し、それにしたがって処理することがあることを付言しておこう。
理論上は、同時に打鍵するキーとして、いくつでもキーを設定できる。ただ、留意すべきことがある。もしかしたら、キーボードによっては、同時に打鍵されたと認識されにくいかもしれない。そのときは、「その他」タブの「文字の出力……」の設定時間を長めにして、キーを個別に離して且つ素早く打鍵してほしい。DvorakJ では、キーが実際に押され続けているかどうかを問題としない。そのため、キーが個別に打鍵されても素早く打鍵されたときには、キーが同時に打鍵されたと DvorakJ は判定できるのだ。または、少々値が張るが、Nキーロールオーバーに対応するキーボードを購入することも考えられよう。
キーを同時に打鍵する配列を極めると、どのような配列にいきつくのだろう。キーボード全体を使用して文字を自由自在に出力する漢直の世界だろうか。JLOD 配列のような整然とした設定をわずかなキーのみで操る世界だろうか。興味は尽きない。