読者です 読者をやめる 読者になる 読者になる

blechmusikの日記

キー・カスタマイズ・ソフトウェア "DvorakJ" の覚え書きをはじめとして様々なことを書いています。

黒塗り下駄配列 2010-01-20 版

お知らせ

黒塗り下駄配列 2010-04-19 版 - blechmusik2の日記を公開した。
以下の説明は旧版のものである。

以前の版との相違点

以前の版については黒塗り下駄配列 2010-01-17 版 - blechmusik2の日記を参照。
今回の改訂では、以下の点を調整した。

  1. 「外来語編」の「中段の人差し指(1)と逆側の手を使用する同時打鍵」で、「ウェ」と「ウォ」を入れ替えた
  2. 「外来語編」の「上段の人差し指(2)と逆側の手を使用する同時打鍵」で、「イェ」と「フュ」を入れ替えた

黒塗り下駄配列の特徴7点

  1. 文字のキー同士を同時に打鍵する*1
  2. 濁音を清音と同一のキーで出力する
  3. 中段を多用する*2
  4. 頻出の文字だけではなく、文字のつながりを考慮している*3
  5. 交互の打鍵をできるだけ実現している*4
  6. 複数の入力法で特定の文字と記号を出力できる
    • 捨てがな「っ」は2種類
    • 鈎括弧「」は2種類
    • 疑問符「?」は2種類
    • 中黒「・」は2種類
    • 句点「。」は3種類
    • 読点「、」は4種類
    • 長音記号「ー」は8種類
  7. 一度の同時打鍵で特定の文字と記号を出力する
    • 内閣告示「外来語の表記」第一表と第二表の文字すべて*5
    • 括弧開きと括弧閉じ「」、長音記号二つ――三点リーダー二つ……など
    • 接続表現

黒塗り下駄配列を実装しているソフトウェア

以下のソフトウェアに黒塗り下駄配列を実装した。どちらのソフトウェアも USB メモリ内から実行できる。後者は同時打鍵の判定時間を変更できる。

QWERTY配列専用低機能版
Black_Lacquered_Getas_for_QWERTY_2010-01-20.zip
QWERTY配列Dvorak配列両用高機能版
DvorakJ: portable freeware remapping your keyboard layout

基礎編

単打
5 4 3 2 1 1 2 3 4 5 6
 
中段人差し指(2)と逆側の手を使用する同時打鍵
5 4 3 2 1 1 2 3 4 5
                   
               
                   
中段中指(3)と逆側の手を使用する同時打鍵
5 4 3 2 1 1 2 3 4 5
 
中段薬指(4)と逆側の手を使用する同時打鍵
5 4 3 2 1 1 2 3 4 5
 
中段の小指(5)と逆側の手を使用する同時打鍵
5 4 3 2 1 1 2 3 4 5
                  とり
               
なら   れる         きに    
片手のみで行う、異なる段の同時打鍵
5--4   5--3   5--2   2--5   3--5   4--5  
ZS ZD ZF /J /K /L
5--2   4--2   2--4   2--5  
AV SV LM ;M
2--1   1--2  
RG UH
FB JN
片手のみで行う、同じ段の同時打鍵
3--2   2--3  
DF JK

数字編

単打
5 4 3 2 1 1 2 3 4 5
                   
                   
                   

外来語編

内閣告示の「外来語の表記」の第二表に掲載されている文字を一回の同時打鍵で出力する*6

中段の人差し指(1)と逆側の手を使用する同時打鍵
5 4 3 2 1 1 2 3 4 5
      ウェ ウォ ドゥ トゥ      
        ウィ        
ヴォ ヴェ ヴィ ヴァ ヴュ グァ クァ クィ クェ クォ
中段の人差し指(2)と逆側の手を使用する同時打鍵
5 4 3 2 1 1 2 3 4 5
      チェ ヂェ ジェ シェ      
      ティ ディ      
フォ フェ フィ ファ テュ デュ ツァ ツィ ツェ ツォ
上段の人差し指(2)と逆側の手を使用する同時打鍵
5 4 3 2 1 1 2 3 4 5
      イェ フュ        
                   
                   

拗音編

JLOD配列の「頻出拗音の省略打ち」と「拗音+ク・ツの省略打ち」を参考にした*7

中段の小指(5)と逆側の手を使用する同時打鍵
5 4 3 2 1 1 2 3 4 5
にゅう     にょ ぴゅ みゅ りゅ      
    にゅ ぴょ みょ りょ     りょう
  ニュー   にゃ ぴゃ みゃ りゃ   りゃく りょく
上段の中指(3)と薬指(4)と逆側の手を使用する同時打鍵

原則として、中指を使用するときには清音を、薬指を使用するときには濁音を出力する。

5 4 3 2 1 1 2 3 4 5
きゅう   きゅ ひゅ ちゅ しゅ しょく しゅっ しゅう
きょう     きょ ひょ ちょ しょ     しょう
きょく きゃく ひょう きゃ ひゃ ちゃ しゃ ちょう ちゃく ちゅう
5 4 3 2 1 1 2 3 4 5
ぎゅう   ぎゅ びゅ ぢゅ じゅ ーション しゅく じゅう
ぎょう     ぎょ びょ ぢょ じょ     じょう
ひゃく ぎゃく びょう ぎゃ びゃ ぢゃ じゃ ちょく チャー チュー

特殊キー編

単打
5 4 3 2 1 1 2 3 4 5 6 7 8
                    C-v ESC Del
                      C-c  
                    ENTER C-x  
                       
中段中指(3)と逆側の手を使用する同時打鍵
5 4 3 2 1 1 2 3 4 5
                 
                   
              DEL INS TAB
片手のみで行う、異なる段の同時打鍵
5--3   5--2   2--5   3--5  
AE S-BS AR C-BS ;U C-Enter ;I S-Enter
下段薬指(4)と逆側の手を使用する同時打鍵
5 4 3 2 1 1 2 3 4 5
                   
                   
        HOME Page Down Page Up END
下段中指(3)と逆側の手を使用する同時打鍵
5 4 3 2 1 1 2 3 4 5
                   
                   
        S-LEFT S-DOWN S-UP S-RIGHT
下段人差し指(2)と逆側の手を使用する同時打鍵
5 4 3 2 1 1 2 3 4 5
                   
                   
        LEFT DOWN UP RIGHT
下段人差し指(1)と逆側の手を使用する同時打鍵
5 4 3 2 1 1 2 3 4 5
                   
                   
        C-LEFT C-DOWN C-UP C-RIGHT


以下の設定表の表記について説明しよう。「{}」で括ったキー名とその後に続く数字は、キーを数字分押すことを意味する。たとえば、{Enter 5}であれば、 Enter を 5 回押す。また、これらの同時打鍵では、中段ではなく上段を使用すると、中段の設定に加えて Shift を出力する。

BS と Enter 版
5 4 3 2 1 1 2 3 4 5
{Enter 5} {Enter 4} {Enter 3} {Enter 2} {Enter 1} {BS 1} {BS 2} {BS 3} {BS 4} {BS 5}
                   
               
                   
左カーソルキー版
5 4 3 2 1 1 2 3 4 5
{Left 5} {Left 4} {Left 3} {Left 2} {Left 1} C-{Left 1} C-{Left 2} C-{Left 3} C-{Left 4} C-{Left 5}
                   
               
                   
下カーソルキー版
5 4 3 2 1 1 2 3 4 5
{Down 5} {Down 4} {Down 3} {Down 2} {Down 1} C-{Down 1} C-{Down 2} C-{Down 3} C-{Down 4} C-{Down 5}
                   
               
                   
上カーソルキー版
5 4 3 2 1 1 2 3 4 5
{Up 5} {Up 4} {Up 3} {Up 2} {Up 1} C-{Up 1} C-{Up 2} C-{Up 3} C-{Up 4} C-{Up 5}
                   
               
                   
右カーソルキー版
5 4 3 2 1 1 2 3 4 5
{Right 5} {Right 4} {Right 3} {Right 2} {Right 1} C-{Right 1} C-{Right 2} C-{Right 3} C-{Right 4} C-{Right 5}
                   
               
                   

記号編

片手のみで行う、同じ段の同時打鍵
5--4   4--3   3--2   2--1   1--2   2--3   3--4   4--5  
QW WE ER RT £ YU UI IO OP
AS SD …… DF   FG HJ JK   KL l;
ZX XC _ CV VB NM M, ,. ./
5--3   5--2   2--5   3--5  
QE ―― QR [] UP {} IP <>
AD AF 「」 J; () K;
ZC ZV M/ ,/
片手のみで行う、異なる段の同時打鍵
5--2   4--2   3--2   2--3   2--4   2--5  
QF WF EF IJ OJ PJ ´
AV   SV   DV KM LM   ;m  

接続表現編

石黒圭『文章は接続詞で決まる』(2008)*8と日本語記述文法研究会『現代日本語文法 7 談話・待遇表現』(2009)*9を参考にした。以下では、前者の書籍中の小見出しとページ番号を適宜記す。

上段の小指(5)と逆側の手を使用する同時打鍵

「第四章 整理の接続詞」の設定である。

5 4 3 2 1 1 2 3 4 5
一方、     まず、 または、 あるいは、 また、    
      つぎに、 さらに、 それから、 そして、      
他方、 それに対して、 反対に、 逆に、 反面、 ひいては、 それに、 しかも、 そればかりか、 そのうえ、
カテゴリー 該当ページ
gray 「そして」系 89
red 「それに」系 97
navy 「一方」系 102
green 「または」系 105
brown 「まず」系 112
下段の小指(5)と逆側の手を使用する同時打鍵

「第三章 論理の接続詞」の設定である。

5 4 3 2 1 1 2 3 4 5
      でも、 それでも、 しかしながら、 ただ、    
                   
ゆえに、         それなら、 すると、 ところが、 にもかかわらず、
カテゴリー 該当ページ
gray 「だから」系 60
red 「それなら」系 64
navy 「しかし」系 73
green 「ところが」系 81
上段の右手小指(6)と逆側の手を使用する同時打鍵

「第五章 理解の接続詞」の設定である。

5 4 3 2 1 1 2 3 4 5 6
すなわち、 要するに、 つまり、 いわば、 換言すると、          
かえって、 そうではなく、 むしろ、 たとえば、 具体的には、            
なお、 もっとも、 ただし、 特に、 とりわけ、          
カテゴリー 該当ページ
gray 「つまり」系 117
red 「むしろ」系 123
navy 「たとえば」系 126
green 「とくに」系 131
brown 「ただし」系 134
下段の右手小指(6)と逆側の手を使用する同時打鍵

「第六章 展開の接続詞」の設定である。

5 4 3 2 1 1 2 3 4 5 6
こうして、 かくして、 では、 さて、 それはそうと、            
このように、 かように、 それでは、 ところで、 それはさておき、            
以上、 結局、 それゆえに、 それにしても、 それはともかく、          
カテゴリー 該当ページ
gray 「さて」系 141
red 「では」系 143
navy 「このように」系 146
中段の右手小指(6)と逆側の手を使用する同時打鍵

「第七章 文末の接続詞」の設定である。

5 4 3 2 1 1 2 3 4 5 6
んだ。 んです。 のだ。 のです。 のである。            
わけだ。 わけである。 ということだ。 ということである。 ことになる。          
からだ。 からである。 ためだ。 ためである。 のだろうか。          
カテゴリー 該当ページ
gray 疑問の文末接続詞 161
red 「のだ」系 164
navy 「わけだ」系 168
brown 「からだ」系 170
中段の右手小指(7)と逆側の手を使用する同時打鍵
5 4 3 2 1 1 2 3 4 5 6 7
ばかりでない。 にとどまらない。 にかぎらない。 だけではない。 のではない。              
と言える。 と判断される。 と考えられる。 と思われる。 のではないか。            
なければならない。 てはならない。 べきである。 必要がある。 のではないだろうか。              
カテゴリー 該当ページ
gray 「のではない」系 157
red 「だけではない」系 158
navy 「と思われる」系 173
green 「のではないか」系 174
brown 「必要がある」系 176

ファンクション・キー

下段人差し指(1)と逆側の手を使用する同時打鍵
5 4 3 2 1 1 2 3 4 5 6 7
C-F1 C-F2 C-F3 C-F4 C-F5 C-F6 C-F7 C-F8 C-F9 C-F10 C-F11 C-F12
                       
                       
                 
下段人差し指(2)と逆側の手を使用する同時打鍵
5 4 3 2 1 1 2 3 4 5 6 7
F1 F2 F3 F4 F5 F6 F7 F8 F9 F10 F11 F12
                       
                       
                 
下段中指(3)と逆側の手を使用する同時打鍵
5 4 3 2 1 1 2 3 4 5 6 7
S-F1 S-F2 S-F3 S-F4 S-F5 S-F6 S-F7 S-F8 S-F9 S-F10 S-F11 S-F12
                       
                       
                 
下段薬指(4)と逆側の手を使用する同時打鍵
5 4 3 2 1 1 2 3 4 5 6 7
A-F1 A-F2 A-F3 A-F4 A-F5 A-F6 A-F7 A-F8 A-F9 A-F10 A-F11 A-F12
                       
                       
                 
上段小指(7)を使用する同時打鍵
5 4 3 2 1 1 2 3 4 5 6 7
S-C-1 S-C-2 S-C-3 S-C-4 S-C-5 S-C-6 S-C-7 S-C-8 S-C-9 S-C-0 S-C--  S-C-\
S-C-q S-C-w S-C-e S-C-r S-C-t S-C-y S-C-u S-C-i S-C-o S-C-p S-C-@
S-C-a S-C-s S-C-d S-C-f S-C-g S-C-h S-C-j S-C-k S-C-l S-C-; S-C-: S-C- ]
S-C-z S-C-x S-C-c S-C-v S-C-b S-C-n S-C-m S-C-, S-C-. S-C-/ S-C-\

練習用テキスト

四種類の練習テキストを用意した。

テキストの作成にあたり、以下のウェブページを参照した。

補足

BS の配置を検討することを勧める。黒塗り下駄配列では Enter を入力しやすい位置に配置している。これと同様に、BS も入力しやすくすべきだろう。上述のソフトウェア DvorakJ ではこれらを簡単に設定できる。
日本語入力の有効と無効を切り替える手段も再考すべきだろう。私は、無変換を日本語入力を無効にする専用のキーとし、変換を日本語入力を有効にする専用のキーとしている。DvorakJ ではこのように設定することができる。

*1:この配列は、同時打鍵の配列である下駄配列 < http://urawa.cool.ne.jp/kou-y/geta.html > の派生 < http://d.hatena.ne.jp/blechmusik2/20090321/1237572590 > の派生である。

*2:"キーボード配列の評価の考慮要素 - blechmusik2の日記" < http://d.hatena.ne.jp/blechmusik2/20090401/1238513115 >参照。

*3:"ローマ字入力でもなく、かな入力でもなく : 100万字日本語かなn-gramデータ" < http://kouy.exblog.jp/9731073/ >の 1-gram.txt, 2-gram.txt, 3-gram.txt, 4-gram.txt, 5-gram.txt を参考にした。

*4:"キーボード配列の評価の考慮要素 - blechmusik2の日記" < http://d.hatena.ne.jp/blechmusik2/20090401/1238513115 >参照。

*5:< http://www.bunka.go.jp/kokugo/main.asp?fl=list&id=1000003933&clc=1000000068 >参照。

*6:< http://www.bunka.go.jp/kokugo/main.asp?fl=list&id=1000003933&clc=1000000068 >参照。

*7:高速タイピング JLOD配列 (Japanese Layout on Dvorak)

*8:[asin:433403473X:detail]

*9:[asin:4874244459:detail]

*10:http://kouy.exblog.jp/9731073/